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よくあるご質問

Q:耳掃除はどれぐらいの頻度でしたらいいでしょうか?
A:耳かきは1週間に1回で十分です。耳のあな(外耳道)と鼓膜は皮膚組織に覆われており、代謝されていきます。古い皮膚が脱落して、耳の外へと運ばれていきます→これが耳垢です。これを自浄作用といいます。綿棒や耳かきを奥まで挿入すると、外に出ようとしている 耳垢を押し込んでしまい逆にとれなくなってしまいます。
また、耳垢には殺菌作用があり耳を守っているため、耳かきし過ぎも注意が必要です。
りす
Q:耳掃除だけでも受診してもいいのでしょうか?
A:大丈夫です。子供さんで暴れる子供さんは医師でも専用の器具がないと取れません。
手足が不自由な方は耳垢が放置されがちになるので、外耳炎の要因にもなります。
耳鼻咽喉科で定期的に清掃出来ますので診察をお勧めします。
うさぎ
Q:風邪症状は耳鼻咽喉科で診てもらえますか?
A:風邪症状は耳鼻咽喉科の専門領域となります。鼻やノドなどの上気道を専門とした診療科であり、風邪症状は耳鼻咽喉科が的確に病状に合わせた治療が可能です。
いわゆる風邪は風邪症候群といってウィルス感染が原因であり、インフルエンザウィルス感染症も含め、感冒の原因ウイルスは100種類を超えると言われます。 風邪症状が出現してお困りの場合、まずは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
ぞう
Q:鼻風邪とアレルギー性鼻炎の違いはなんですか?
A:これが一番多い質問かもしれません。
アレルギー性鼻炎は(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)が3大症状ですが、その他に(咳、のどの痛み、微熱、頭痛)なども起こしやすくなります。
これらはすべて風邪症候群と同じ症状であり症状だけで区別することはできません。一番の目安は「症状の持続期間」です。1週間以上、いわゆる風邪症状が続く場合は、アレルギー性鼻炎や他の疾患を疑います。また①眼の痒み ②喉の痒み ③耳の痒み がある場合もアレルギー性鼻炎を疑います。
きつね
Q:うちの子供はなんで何度も急性中耳炎になるんでしょうか?
A:これもよくある質問であり、いくつかの耳鼻咽喉科でセカンドオピニオン希望される動機の一つです。
下記の急性中耳炎反復の原因として指摘されております。
(1)低年齢での初回感染
生後6ケ月からから12ケ月で急性中耳炎に罹患すると、その後に急性中耳炎を繰り返しやすいことが報告されています。
(2)人工乳栄養
母乳保育には細菌感染を防御する免疫グロブリンが含まれるため急性中耳炎を予防できますが、ミルク保育の方が急性中耳炎を繰り返しやすいと報告されています。
(3)薬剤耐性菌の感染
抗生剤に抵抗力を持つ薬剤耐性菌が近年増加傾向にあり、耐性菌が感染すると急性中耳炎を繰り返しやすくなります。
(4)集団保育
免疫力が低下する6ケ月から2歳までの幼児が集団保育の環境にあると、細菌感染を起こしやすくなりさらに薬剤耐性菌の感染頻度が高くなります。
(5)家庭内喫煙
家庭内に喫煙者がいると、小児の気道粘膜が障害されて細菌感染の発症率が高くなります。
Q:急性中耳炎で鼓膜切開を何度もしても大丈夫なんでしょうか?
A:急性中耳炎ではまず抗生剤による治療を行いますが、薬剤耐性菌の増加により薬が効かない場合も多々あります。鼓膜切開をすると、中耳にたまった膿(うみ)を除去して中耳が換気される事で、細菌が死滅して中耳炎が治ります。鼓膜切開は悪化した中耳炎に対する重要な治療法であり、切開した傷は1週間ほどで治るため問題はありません。
抗生剤を長期に漫然と投与され、より治りにくい状態にしない事も大事な事です。
小児急性中耳炎に対して診療ガイドラインがありますので、それに準じた治療を行っております。